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マスク着用による口内環境に関する意識調査

コロナ禍は長時間のマスク着用を余儀なくされることから、乾燥による【口内環境の悪化】が問題視されています。
そこで、不織布マスクを連続5時間にかけて着用した後の「口内の不快感」に関してのアンケート調査(※)を実施。
その結果、多くの人がマスク着用によってお口の中に不快感を覚えているという事実が判明しました。
2人に1人が粘つきを、4割の人が口臭の悪化や口の渇きを実感しています。

(※アンケートの調査期間は、2021年7月31日〜8月13日。調査対象は、全国の50歳~75歳の男女624名です)

この結果に対し、鶴見大学名誉教授・花田信弘氏にお話をうかがいしました。マスクを手放せない環境でどう対策していくか、ご意見をお聞きしていますので参考にしてください。

「マスク着用に不快感」があるのは2人に1人

「マスク5時間着用後のお口の不快感」についての質問に対し、約5割の人が口内に不快感を覚えていることがわかりました。また、約9割もの人がマスクなしの状態が快適と感じているという圧倒的な結果に。

「口内に粘つきを感じる」のは約半数

「マスク着用前と比べて、お口の【粘つき】は変化しましたか」という質問に対し、「粘ついた」と回答した人が5割以上、「変わらない」と回答した人が4割弱でした。「さっぱりした」と答えた人も1割未満いました。
この結果により、過半数がマスク着用後、口内の粘つきを実感していることが明らかになりました。

「口臭が悪化した」のは約4割

「マスク着用前と比べて、【口臭】は変化しましたか」という質問に対し、「変わらない」と回答した人が5割弱と最多だったものの、「悪化した」と回答した人が4割を越える結果に。「改善した」と答えた人は1割未満でした。
この結果では、4割以上の人がマスク着用後、口臭の悪化を感じていることがわかりました。

コロナ禍では「口の粘つき」や「口臭の悪化」を実感する人が増加

鶴見大学名誉教授・花田信弘氏によると、「マスクの着用や会話を控えるという環境下でだ液の分泌が減り、口内が乾燥しやすくなったから」とのこと。
調査結果では「変わらない」と回答した方も目立ちますが、生活環境や職業によっては、会話の減少などがあまりないケースもあることから、そのような実感につながった可能性があります。

「口の渇き」を感じる人が多い一方「うるおった」と感じる人も

「マスク着用前と比較して、お口の【渇き】は変化しましたか」という質問に対し、「変わらない」と回答した人が5割弱と最も多く、「渇いた」と回答した人は4割弱。およそ4割の人がマスク着用後に口内の渇きを実感していることがわかりました。
その一方で、「うるおった」という回答も1.5割ほど。マスクで口内のうるおいを感じる人も、一定数存在します。
この結果では、だ液の減少や口の乾きに関しては、個人の実感値にばらつきがあることがわかりました。

口呼吸や会話の減少などが「口の渇き」の要因に

花田氏によると、「マスクが苦手な方や運動量が多い方、また、N95など高性能マスクや二重マスクの方は、息苦しさから口呼吸をすることが増えます。こうしたコロナ禍の背景から、口内の乾燥を実感する方は多いでしょう」とのこと。また鼻呼吸している人でも、「コロナ禍では会話が少なくなり、舌と顎運動による機械的刺激が減少することも関係しています。一方で、マスク内ではある程度の湿度が保たれていることから、乾燥が気にならない人もいます」

不快感の原因はマスクよりも「口腔ケアの怠り」!?

花田氏によると「マスクをすることで口元が隠れるため、口腔ケアが疎かになっているケースが多く見受けられます」とのこと。歯磨きなどの口腔ケアを怠ると、口内に生息する細菌が、循環器・消化器・呼吸器の3方向へ拡散するリスクが高まります。

コロナ禍はまだまだ収束のめどが立たず、マスクを着用する生活は今後もしばらく続きそうですね。口腔ケアが全身の健康に繋がることを意識して、さらに丁寧なお口のメンテナンスを心がけましょう。

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